【裏千家 点前】 平点前 炉 (前半)

最終更新日

茶碗と茶筅の写真

 裏千家の初心者向けの教室に通っていた頃、自宅での予習や復習の時に動画を観た。裏千家淡交会の会員の方々は、今日庵が正式に公開している動画を幾つか視聴できるはず。聞いたところ、会員ではない初心者の人は、内容が正しいかは別として、あれこれ公開されているYouTubeの動画を参照している人が多かった。私は書籍を買って、付録のDVDを参照した。

 動画の内容が正しければ、割り稽古も全くおぼつかない頃の人には特にありがたい参照材料になる。さらに少し進んで、お稽古前に点前の最初から最後までの流れを確認したいときは、文字情報が役に立った。本でもウェブでも自分のメモでもよい。動画と違って、全体を繰り返し見たり拾い見したりということが、自分のペースで(速く)できる。

 そんなときの参考として、かなり大枠だけだけれど、炉の時期(11月~4月)の、薄茶平点前の手順をメモしておく。お客様がお茶を飲むまでを「前半」、飲み終わった後からを「後半」としている。「平点前=薄茶」、平点前は薄茶だけとのこと。

後半の流れは こちら

薄茶 平点前 (前半)

(点前に入る前に、客へ菓子を出しておく)
  ↓
茶道口の建付に水指を置く。襖を開けて、主客総礼
  ↓
道具を持ち出す
①茶碗・棗
②建水・蓋置・柄杓
  ↓
炉縁の内隅を狙って座り、建水を置く
  ↓
柄杓を引いて、居住まいを正す
①柄杓を構える。右手で建水から蓋置を取って置く。炉縁・畳縁から畳3目離す
②柄杓を引いて、居住まいを正す
  ↓
茶碗・棗を手前に置き合わせる
  ↓
帛紗を捌く
  ↓
棗を清める
  ↓
帛紗を捌き直す
  ↓
茶杓を清める
  ↓
茶碗から茶筅を出して畳に置く。水指の中央と炉縁の角をつないだ線の中央を割る位置
  ↓
帛紗を指で挟み、柄杓を構えて釜の蓋を開ける
  ↓
茶碗に湯を入れて、茶筅通し
  ↓
茶碗を清める
  ↓
右手で茶杓を取り、客に菓子をすすめる 「お菓子をどうぞ」
  ↓
左手で棗を取って、抹茶を茶碗へ入れる
  ↓
棗を元の位置に戻して、水指の蓋を開ける
  ↓
茶を点てて客に出す
  ↓
正客がひと口飲んだら、帛紗を腰に付ける

                      後半 へつづく

waticoti管理人