【歳時記・秋】 秋麗 あきうらら
秋麗 あきうらら
〈傍題〉
秋麗 しゅうれい（しうれい） ・ 秋うららか あきうららか
秋晴れをいう。「秋高し」などと似ているが、こちらは秋のあたたかな好晴に、春のようなうららかな雰囲気を伴う。
〈比較〉
【歳時記・春】 麗か うららか
【歳時記・秋】 秋高し
〈例句〉
秋麗やうらみ乾びし平家蟹 良枝
（しうれいや うらみからびし へいけがに）
秋麗らかに連山の艷けものめく 繁利
（あきうららかに れんざんのつや けものめく）
秋うらら魚拓の尾びれ撥ね上がる 妙子
（あきうらら ぎよたくのをびれ はねあがる）
にはとりのとぶかまへせりあきうらら 游魚
（にはとりの とぶかまへせり あきうらら）
〈参考資料〉
・飯田龍太、稲畑汀子ほか 『カラー版 新日本大歳時記 愛蔵版』 講談社
・飯田蛇笏、富安風生ほか 『平凡社俳句歳時記 秋』 平凡社
・茨木和生、宇多喜代子ほか 『新版 角川俳句大歳時記 秋』 KADOKAWA
