【歳時記・夏】 青柿 あおがき(あをがき)

最終更新日

青柿 あおがき(あをがき)

〈傍題〉

なし

熟す前の柿の実。生け花として鑑賞されることも。

〈比較〉

【歳時記・夏】 柿の花

【歳時記・秋】 柿 かき
【歳時記・秋】 干柿 ほしがき

〈例句〉

青柿の落ちしより早かびそめし 虚子
(あをがきの おちしよりはや かびそめし) 

青柿をはねし雨粒文机に 青邨
(あをがきを はねしあまつぶ ふづくえに)

青柿落ちて疵つかざるはなかりけり 敦
(あをがきおちて きずつかざるは なかりけり)

青柿やはかなき霊にともす燭 藤男
(あをがきや はかなきれいに ともすしよく)

青柿やいつも清しき身でゐたし 征美子
(あをがきや いつもすがしき みでゐたし)

〈参考資料〉

・飯田龍太、稲畑汀子ほか 『カラー版 新日本大歳時記 愛蔵版』 講談社
・稲畑汀子 『ホトトギス新歳時記 第三版』 三省堂
・飯田蛇笏、富安風生ほか 『平凡社俳句歳時記 夏』 平凡社
・茨木和生、宇多喜代子ほか 『新版 角川俳句大歳時記 夏』 KADOKAWA

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