【歳時記・秋】 九月 くがつ(くぐわつ)
九月 くがつ(くぐわつ)
〈傍題〉
なし
陽暦の9月。陰暦の8月に相当する時期となる。
〈比較〉
【歳時記・秋】 葉月 はづき
〈例句〉
今朝九月草樹みづから目覚め居て 草田男
(けさくぐわつ さうじゆみづから めざめゐて)
木草にも九月のたゆさあるべきか 瓜人
(くさきにも くぐわつのたゆさ あるべきか)
朝顔のべたべた咲ける九月かな かな女
(あさがほの べたべたさける くぐわつかな)
黒揚羽九月の樹間透きとほり 龍太
(くろあげは くぐわつのじゆかん すきとほり)
生国の魚こつそりと来る九月 喜代子
(しゃうごくの うをこつそりと くるくぐわつ)
〈参考資料〉
・飯田龍太、稲畑汀子ほか 『カラー版 新日本大歳時記 愛蔵版』 講談社
・飯田蛇笏、富安風生ほか 『平凡社俳句歳時記 秋』 平凡社
・茨木和生、宇多喜代子ほか 『新版 角川俳句大歳時記 秋』 KADOKAWA