【歳時記・秋】 草紅葉 くさもみじ(くさもみぢ)
草紅葉 くさもみじ(くさもみぢ)
〈傍題〉
草の錦 くさのにしき ・ 草の色 くさのいろ ・ 色づく草 いろづくくさ ・ 草の紅葉 くさのもみじ ・ 草の色づく くさのいろづく ・ 蓼紅葉 たでもみじ(たでもみぢ)
山野の草が色づいている様子。
〈比較〉
〈例句〉
猫そこにゐて耳動く草紅葉 虚子
(ねこそこに ゐてみみうごく くさもみぢ)
鶏の尾のしだれの草も紅葉かな 碧梧桐
(とりのをの しだれのくさも もみぢかな)
鹿の足よろめき細し草紅葉 泊雲
(しかのあし よろめきほそし くさもみぢ)
たのしさや草の紅葉といふ言葉 立子
(たのしさや くさのもみぢと いふことば)
〈参考資料〉
・飯田龍太、稲畑汀子ほか 『カラー版 新日本大歳時記 愛蔵版』 講談社
・稲畑汀子 『ホトトギス新歳時記 第三版』 三省堂
・飯田蛇笏、富安風生ほか 『平凡社俳句歳時記 秋』 平凡社
・茨木和生、宇多喜代子ほか 『新版 角川俳句大歳時記 秋』 KADOKAWA